
心の声に、もう一度正直になるということ
日常の中でふと「ん?」と感じる瞬間ってありませんか?
今日は、そんな小さな違和感から “心の声” について考えさせられた出来事のお話をしたいと思います。
こないだ息子の運動会がありました。
帰ろうとしていたとき、発達障害のあるクラスの男の子と先生がもめていました。
その子は「おもちゃは片付けない!帰りたいんだ!」と言って外に向かって歩き出し、
先生は腕をつかんで教室に戻そうとします。
けれどその子は高学年で体格もしっかりしていて、先生は正門まで引っ張られる形に。
夫が間に入り、男性の先生も駆けつけ、ようやくその場は落ち着きました。
帰り道。夫が
「でもね、あの子にもちゃんと理由があるんだよ。」
どういうことか聞くと、
同じクラスの他の子は、ママがお迎えに来たタイミングで
遊んでいたおもちゃを片付けずに“そのまま帰っていった”そうなんです。
そして、その子も
「帰りたい」と思って外へ向かったのに、
先生からは
「おもちゃ片づけなさい」
と言われたようで……
その子は何度も先生にこう訴えていました。
「あの子は片付けないで帰ったのに、なんでぼくは片付けなきゃいけないの?」
…本当に、その通りなんですよね。
子どもはとてもシンプルで、まっすぐで、
感じた違和感に正直です。
そして“理不尽”に対して、とても敏感。
でも大人になるにつれて、
社会性や空気を読む力が育つ一方で、
自分の本音を押し隠すのが当たり前になっていきます。
「まあ…いいか」
「私さえ我慢すれば」
「こうするべきだよね」
気づかないうちに、
自分の心の望みを後回しにする癖が身についていくんです。
でも心って、本当はすごく正直で。
小さな願いひとつ叶えてあげるだけで、
ふっと元気が戻ってきたり、前向きになれたりします。
そういえば私も、子どもが保育園の時に
「ママは嘘つき。先生も。大人はみんな嘘つき。」
と言われたことがありました。
ガーン😱とショックとともに、
この子の目には“行動と言葉が一致していない大人”がそう映っているのだと感じ、
自分も気をつけなきゃ…と思った出来事でした。
この運動会の話をクラスでお伝えした翌週、
ある生徒さんがこう話してくれました。
「先生の話を聞いて、ぐっとくるものがあって…
こないだ、初めて一人飲みをしたんです。」
たまたま良さそうなお店を見つけて、
「いいな〜」と思った瞬間、
気づいたら身体が勝手にお店に入っていたそう。
「とってもよかったです。」
その表情がとても晴れやかで、
心の声が小さな形で叶った瞬間を見た気がしました。
心が望むことを、少しだけ叶えてあげるだけで、心は元気になる。
これって特別なことじゃなくていいと思っていて
・行きたいと思った場所に行く
・今日は休みたいと思ったら休む
・好きなものを選ぶ
・違和感を無視しない
・“正解”より“心地よいほう”を選ぶ
私自身にも、「こっちがいい!」と心が向く選択があるのに、
つい 「でも高いからやめようか…」 と
お金のことを気にしてしまう瞬間があります。
もちろん、大きな買い物なら慎重に考える必要があります。
でも、たまに自分の心が動いた“ちょっとした選択”くらいなら、
その場で選んだところで 自己破産するほどのことなんて、ほぼないんですよね(笑)
むしろ、その 小さな「正直さ」 が
心にエネルギーを戻してくれるんです。
ヨガも同じです。
ポーズの完璧さよりも、
“自分にとって気持ちいいかどうか” がいちばん大事。
Onbeeが、大人になって忘れがちな
“自分の心に正直でいること” を思い出せる場所であれたら嬉しいです。

